女性の漢方 | くすりんの豆知識|V・ドラッグ

女性の漢方

寒い季節になり体が冷えてくると、更年期の症状や生理痛などは更に悪化してしまいます。
イライラ、不眠などの不定愁訴には漢方治療が適しており、体質に合った漢方薬を1ヶ月程度は継続して服用し効果を確認しましょう。

更年期のタイプ別漢方薬について

更年期障害は45歳~55歳に多く起こり、女性ホルモンのアンバランスなどによって自律神経の働きが乱れて不定愁訴が生じるもので、こころの症状に悩まされることもあります。

【当帰芍薬散のタイプ】

弱々しく貧血で顔が青白いような方に向いています。冷え性の方の動悸、息切れ、めまい、たちくらみなどに使用します。ストレスによる不眠や手足が冷えて眠れない方にも効果的です。

【桂枝茯苓丸のタイプ】

比較的がっちりして体力があり、冷え性なのにのぼせるような方に使用する漢方薬です。肩こり、頭痛、下腹部痛などに使用します。

【加味逍遙散のタイプ】

ストレスによる不眠でイライラのある冷え性の中年女性向きで、主に不定愁訴に使われます。様々な自律神経症状(めまい、動悸、頭痛、不安、不眠、のぼせなど)を改善します。

【柴胡加竜骨牡蠣湯のタイプ】

体格が良い方の不安、動悸、のぼせなど神経症状に使います。不眠にも良く使われますが、ツムラ以外では大黄が入っており、下痢の人は悪化するので注意が必要です。

更年期うつや産後うつについて

更年期には気分が落ち込むうつ症状になりやすいのですが、産後にも1割程の方がうつ病になるといわれています。どちらもホルモンや環境の変化に対応できずにストレスが引き金となり発症します。更年期うつでは気分の落ち込みだけでなく、めまいや動悸・不眠など身体の不調も起こります。うつ病は「こころの風邪」とも呼ばれ早期の改善が重要であり、パートナーなどまわりのサポートが治療のポイントです。市販の漢方薬等で改善しないならば、先ずは身近なかかりつけ医に相談してみましょう。

月経前症候群について

月経の10日ぐらい前から月経の開始までの間だけ、体調が悪くなる症状を月経前症候群(PMS)といい、若い女性で重度の症状に悩む方が多いです。ホルモンの乱れで起こるもので、体質に合わせ漢方薬を服用します。また、生理痛で生理の後半にシクシク痛むような場合には「当帰芍薬散」です。生理前からキュッと刺すような痛みには「桂枝茯苓丸」が使われますが、生理中に服用すると経血が増加します。

これからの寒い季節でも更年期を楽に過ごす!

対策は 1.食事(サプリメント等も)、2.睡眠、3.入浴

●【ビタミンやミネラル等の補給で改善】

・更年期にはビタミンB1補給で自律神経バランスを整えます。(ビタミンB群で神経を落ち着かせ、脳細胞を活性化)
・鉄分不足による更年期うつや産後うつの症状に注意。(鉄が不足するとやる気のもとのドパミン生成ができない)
・エクオールは、大豆イソフラボンが腸内のエクオール産生菌により変化した成分で、更年期により減少した女性ホルモンに似た働きをします。日本人では腸内でエクオールが作れる人は50%しかいません。

●【質の良い眠りを】

・15分間太陽を浴びてセロトニン(睡眠ホルモンであるメラトニンの材料)を分泌させ夜ぐっすり眠りましょう。

●【入浴でリラックス】・・熱いお湯によるヒートショックに注意!

・40度※のお湯に15分以上浸かりましょう。
※42度以上では交感神経のスイッチが入り血管が収縮して内部まで温まらないことや心臓に負担がかかります。また脱衣所が寒い場合は暖房を使い暖めましょう。

人気の記事

関連コンテンツ

LINE公式アカウント

Twitter公式アカウント

Instagram公式アカウント

ずっと健康、もっといい未来

中部薬品株式会社

V・ドラッグは中部薬品株式会社が東海・北陸・近畿で展開するドラッグストアチェーンです。
人々の健康で幸せな暮らしに貢献できる地域密着型サービスの提供を目指しています。