「口臭」の種類
いろんなニオイの中で最も気になるのが「口臭」
汗のニオイに脇のニオイ、足のニオイ、香水のニオイなどなど、日常の中にはさまざまなニオイがありますが、皆さんはどれが一番気になりますか?
ライオンが「日頃気になる自分のニオイ・他人のニオイ」を調査※1したところ、さまざまなニオイのなかで、自分のニオイでも他人のニオイでも、最も気になるのは「口臭」という結果がでました。
※1:ライオン調べ、20~50代男女、n=842、2017年
「口臭」の種類
多くの人が気にしている口臭とは、いったいどんなものでしょうか?
「口臭」とは、呼吸や会話をする時に口から出る「他人が不快に思うニオイ」ですが、発生原因によって大きく4つの種類に分けられます。
1. 生理的口臭
口腔内の不衛生や起床直後、空腹時など、口の中の細菌が増殖して発生する口臭です。生理的口臭は健康な人でも発生する口臭で、歯みがきや食事をすることにより減少します。
2. 病的口臭
歯周病、進行したむし歯など、口の中の病気が原因で発生する口腔由来の口臭と、糖尿病や肝臓病など、からだの病気が原因で発生する全身由来の口臭があります。
3. 外因的口臭
ニンニク、ネギなどのニオイのある食品、酒、タバコなどによる口臭で、多くは時間の経過とともに弱まります。
4. 心因性口臭
口臭検査でも口臭が認められず、本人だけが口臭があると思い込む口臭です。自臭症とも言われます。
健康な人にも発生する「生理的口臭」
「生理的口臭」は健康な人にも発生します。起床直後や空腹時などに「なんだか口がクサイかも?」と思ったことがきっかけで、口臭を気にするようになった方も多いのではないでしょうか?
ここでは、生理的口臭がなぜ発生するのか、その原因やニオイの正体についてご説明しましょう。
生理的口臭の主な原因は、口の中の細菌です。食べかすや口の中のはがれた粘膜などには、「たんぱく質」が含まれており、そのたんぱく質を、歯垢や舌苔※2、唾液中の細菌が分解することにより口臭が発生します。
口臭の主なニオイ物質は、「硫化水素」「メチルメルカプタン」「ジメチルサルファイド」という3つの揮発性硫黄化合物で、それぞれ特有のニオイがあります。口臭はこれらのガスが混ざり合って、不快なニオイになるのです。
※2:舌苔とは
「舌苔」とは、舌の表面につく白い苔のような細菌のかたまりで、健康な人の主たる口臭発生源といわれています。舌には舌乳頭(ぜつにゅうとう)という細かい突起がたくさんあり、この中に食べかすや口の中ではがれた粘膜が溜まり、細菌のすみ家になっています。舌苔は、健康な人の主たる口臭発生源といわれていますが、舌に強く付着しているので、うがいだけではとれません。舌ブラシやハブラシで取り除きましょう。